以前の記事でもご紹介しましたが、現在フジテレビ系列で放送されているテミスの教室を見た感想を書かせていただきます。
授業なのに人が少なくない?
このドラマでは、一つの授業を受講している学生が6人くらいだったりするのですが、これはドラマの脚色だろうと思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、これはロースクールではあるあるといえます。
現在、ロースクールは定員割れの学校も多いので、そもそも学生数がそんなにいなかったりします。
あまり人がとらないような授業では、受講生が1、2人だったりします。
授業中は常に先生とやり取りする感じです。
かなり疲れます。
模擬裁判
これは確かに行うのですが、実際のところ、グダグダになってよく分からずに終わることが多いです。
議論を戦わせて、尋問を行い、勝敗を決するみたいなことは意識の低い私は少なくともできませんでした。
先輩から有難く頂いたレジュメを頼りに適当に終わらせることが多かったように思います。
今となっては良くなかったと反省しております。
むしろ、模擬裁判は司法修習(司法試験合格後、弁護士になるまで1年間の見習い期間のようなものです)で盛んにやることが多いです。
司法修習では、全員一応司法試験に合格しているので、ロースクールよりも幾分かまともな進行になります(語弊があったら申し訳ございません。あくまで私の感想です。)。
因みに、弁護士になった今でも法廷では堂々と異議ありみたいなことはなかなか言えません。
もっと、尋問技術を磨かねばと反省する毎日です。
下位ローとは
下位ローとは、半ば揶揄したような言い方で、司法試験の合格率が高くないロースクールのことを言います。
下位ローに入ると、もう終わりだ…みたいに言われていますが、実際そんなことはありません。
いわゆる下位ローには、実力は高いけど、全額学費が免除になるから来たみたいな実力者がいたりします。
そういう人たちと勉強を進められれば、非常に効率的に勉強を進めることができることがあります。
下位ローでは検察官にはなれない?
ドラマではこのように言われている箇所がありましたが、これも正確ではないところがあります。
確かに、下位ローでは、上位とされるロースクールに比べて見劣りするところがないではないですが、検察官になった方々を見ると、司法試験の合格順位が抜群に良かったり、司法修習での成績が抜群に良かったり、性格が検察官に向いていたり、年齢が若かったり(これは年功序列の色彩が強い公務員では仕方がないことらしいです)、様々な要素で選ばれる感じがありました。
しかし、いずれにせよ、試験の成績が良いことが最低条件のような気がします。
私のように、司法試験に落ちまくり、成績が悪い人は厳しいことが多いです。
それでもなれるとしたら、何か特異な経歴があること(社会人経験がある等)が必要になる感じがします。
就活をせずに、学生ができるのが羨ましい
これも、よく言われることです。
言われるたびに辛かった経験があります。
確かに、ロースクールは大学院なので、学生を継続できることになりますが、ロースクールに進学した時点で貴重な新卒カードをもう捨てているので、司法試験に合格できなかった場合、不本意な就職先に就職しなければならないというジレンマがあります。
もう合格するしかない、日々そのような思いで学生生活を送らなければなりません。
当時、しばしば思っていたのが、本当にロースクールに進学して良かったのだろうか…ということでした。
半ば、就職を考え始めると、勉強が手に付かないことがありました。
ゼミの選抜試験
これは、あるあるです。
合格率が高いゼミに入れると当たり前ですが、合格可能性が高まるので、必死になります。
しかし、私みたいな試験が得意ではない人間は当然のように選抜試験に不合格になり、仕方なく一人で勉強するしかないという状況になってしまいました。
しっかりと真面目に勉強に取り組むことが大切です。
まとめ
今回も、ドラマを見て個人的な感想をただ取り留めなく書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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