肢別本か過去問か
司法試験・予備試験の短答式対策として、肢別本か過去問のどちらを使うべきか迷われている方は結構多いと思います。
私も、現行司法試験の短答式試験に2度も落ちているため、どちらに依るべきか迷うことが多々ありました。
今回は、私の経験を踏まえてどちらが最適かお伝えします。
肢別本ではなく、過去問に依るべきです
私は、短答式試験対策では、肢別本ではなく、過去問によるべきだと思っています。
理由は以下の2つです。
①肢別本は、単に知識を暗記することになりかねないこと
②選択肢を比較検討した上で、正解を選ぶという練習がしづらいこと
確かに、肢別本は、旧司法試験時代の問題も多く掲載されており、知識を吸収するという点では優れていると思います。
しかし、肢別本を使用していると、肢の暗記ばかりに集中するようになり、なぜそれの解答になるのかを深く考えることを怠ってしまうことが多々あります。
所謂、とにかく「回す」ことを中心に考えてしまいます。
私は、肢別本を何回も「回し」ましたが、短答式の点数が劇的に上がることはありませんでした。
今思えば、なぜそのような解答になるのかを考えることを怠っていたことが原因だと思います。
短答式対策は、正答率70%の問題をしっかりとものにできるように
私は、辰巳法律研究所の福田講師の答練講座を受講していたのですが、福田講師が講義の中で、合格者正答率70%の問題を絶対に正解できるようにしてくださいと仰っていました。
私は、当時、そうしたところで、短答式の点数が高得点になることはないだろう、本当にそれで大丈夫なのか半信半疑でした。
まあ、福田講師が仰るのならばやってみるかという気持ちでやることにしました。
私は、辰巳法律研究所の短答過去問パーフェクトという過去問集の正答率70%前後の問題をテキストを裁断し、それしかやらないと決めました。
そうしたところ、思いのほか、演習問題が少なくなり、1問1問、なぜそうなるのかをじっくり考えた上で、問題演習に取り組むことができました。
大量の問題をやって知識を不正確なものにするよりも、問題を絞って確実に正解できるようにした方が確実に点数が上がります。
私は、これを実践したところ、苦手だった短答式試験で本番では700番台を採ることができました。
苦手だった短答式試験でむしろアドバンテージを採ることができました。
短答式試験対策は、過去問とテキストの往復だけで8割に迫る点数を採れると実感しました。
この方法は、科目数が多い予備試験でも有効なのではないかと思います。
まとめ
今回は、短答式試験対策では、①肢別本ではなく、過去問集を使うこと、②合格者正答率が70%の問題を絶対正解できるようにすることを目指すことをお伝えしました。
短答式試験が苦手だった私が、最終的にこのやり方で比較的ましな点数を採ることができたので、短答式試験が苦手な方にもオススメできる方法だと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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